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職人インタビュー

マルイチセーリング株式会社
生産部ライン係 係長 若泉勇気

手仕事の世界に憧れて美容業界から転身

元々は美容関係の仕事をしていましたが、「後世に残るような物を作りたい」という想いでマルイチセーリングに転職しました。面接の時に工場を見学させていただき、機械に頼らず、人の手を介して次々と生産されていく家具を眺めて感銘を受けましたね。この会社なら自分が思い描いた“手仕事の物作り”ができるんじゃないかと思いました。

生産部ライン係 係長 若泉勇気

ベースとなる基礎があるからこそ、想定外のことが起きても柔軟に対応

入社からずっと生産部のライン係を担当させてもらっていて、作業内容は製品の仕上げがメイン。「上張り」と呼ばれ、ソファのベースと縫製されたファブリックを一つにします。仕事をする上でもっとも大切にしているのが基本。“角をしっかりと合わせる”、“ラインは真っ直ぐに”を念頭に置いて取り組むことで、例えばソファにシワが入るなど、想定外のことが起こっても柔軟に対応できるようになりました。といっても感覚の部分が大きいので、多くの経験を積むことが重要なんですが。自分の場合は入社当初に張ってはめくりを繰り返し、気になる点を常にノートに書いていました。今でも難しいと思う商品もあり、特に革製品はシワが出やすいので気をつけています。

製品の仕上げ

周りの社員が着実に成長する姿を見るのが仕事の糧に

ライン係はウレタンを張り合わせる「下張り」、僕が担当している「上張り」、張り上げた各パーツをセットしていく「組み立て」と、大きく3工程に分かれています。現在は係長として、その3工程がスムーズに進行できるよう、15名の社員を振り分けています。もちろん、自分が入社当初に先輩に指導いただいたように、若い社員の育成も仕事の一つ。普段の業務と平行して行うので難しいことも多々ありますが、部下が多部署の社員に「上手になったね」と褒められている姿を見ると、「頑張った甲斐があったなぁ」と、自分のことにように喜んでしまいます(笑)。

上貼り

将来はソファをすべて一人で作れるような職人になりたい

仕事をする中で、どうしても綺麗に仕上がらない時があります。自分の力不足なのか、それとも縫製による不具合なのかが、その場では判断できないんです。それを解消するため、今後は縫製のセクションに異動したいと思っています。まだまだ先のことですが、将来的には一人でソファが作れるような職人になるのが夢ですね。そのためにもっと視野を広げて仕事に取り組んでいきたいと思います。

ALBA

オイルドレザーの風格に似合う優雅なデザイン

「自分が本当に座りたい」とおすすめしたいソファは、“よいものを永く愛し続けるこころ”をテーマにするパティーナシリーズですね。構造材に高密度ウレタン(MDI)などの上質な素材を使用することで、マルイチらしいワンランク上の座り心地が実感できます。

オイルドレザー

帆布やデニム素材を選ぶこともできますが、お客様におすすめするなら断然にレザー。オイル仕上げの革は経年変化が楽しめ、ユーザーと一緒に歳を重ねてくれます。しかも優雅なデザインだけにこだわりの革とも好相性。マルイチが自信を持って作り続けるプレミアムモデルだけあります。リビングにパティーナシリーズのソファがあるだけで、その空間が引き締まって見えますよ。

PROFILE

若泉勇気
生産部ライン係 係長

1982年福井県越前市生まれ。
美容業界に携わった後、2006年にマルイチセーリングへ入社。今年で12年目のスタッフで、現在はライン係の15名を統括する係長に。製品に対する美意識が高く、若泉が手がけたソファの仕上がりは誰もが「美しい!」と声にするほど好評。仕事に対して丁寧に取り組み姿勢は、部下を鼓舞して若手社員のステップアップにも繋がっている。プライベートでは2児の父であり、休日はできるだけ家族と時間を共にして日々の疲れを癒しているそう。

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